Civic Tech Fun! Fun! Report! 2023年7月号

2023.08.02 | 活動レポート

はじめに

Civic Tech Fun! Fun! Report! 2023年7月号は、Code for Amagasaki、CODE for GIFU、Code for Giin、Code for NPO、Code for Kyusyu、Code for Japanの6団体のレポートを掲載しています。 暑い日だけでなく災害も続く日本列島。今回は松浦さんから秋田県豪雨災害でのシビックテック活動の様子が届いています。ご自身の生活も大変な中でこのような活動をされている皆さんは本当に素晴らしいです。
そして、UDCなど日常のシビックテック活動も盛り沢山ですので、ぜひご覧ください! 協力:たださん(Code for Amagasaki)、安田さん(CODE for GIFU)、松浦さん(Code for Giin)、戸川さん(Code for NPO)、うしじまさん(Code for Kyusyu)

Code for Amagasaki

8月5日㈯と6日㈰にみんなのサマーセミナーという学校ごっこの催しを行います。
本物の学校を借りて、みんながセイトにもセンセイにもなれまして、二日間で300講座が開かれます。
C4AMAでは毎年実行委員会に参加してまして、300講座の時間割の作成(検索やフィルタ機能付き)や、SNSを使った広報を担当しています。
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メンバによっては、IT系のお手伝いだけでなく、誘導係や設置運搬などなど、本格的な関わりになっています。
市内では大きな催しの部類に入りますので、毎年楽しみにしています。
めっちゃ暑いですけど🌞

CODE for GIFU

CODE for GIFUの安田繁です。
7月はUDC2023岐阜ブロックのキックオフイベントを行いましたのでご報告いたします。
昨年度まで岐阜ブロックは「伝統産業 x IT」というテーマで取り組んでまいりましたが、今年度からは「伝統文化 x IT」というテーマで取り組んでまいります。
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コロナ禍もだいぶ落ち着いてきましたが、この影響で私達の環境も大きく変わりました。コロナ禍によって無くなったもの、新しく始まったもの、いろいろな変化について考えていきます。実際に存在している「物体」については座標や写真などオープンデータにする方法が確立されているかと思いますが、無形物である文化やイベントなどはまだまだ手法は確立していません。そして、このような急激な状況変化に備え、伝統文化など無形のものをどのようにアーカイブして後世に伝え遺していくのが良いかを考えます。
2023年7月23日(日)にキックオフイベントを岐阜県白川町にある白川町移住交流サポートセンターをお借りして行いました。こちらは古民家を活用したコワーキング&宿泊施設となっています。
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キックオフには岐阜協立大学の学生7名+教員1名、一般参加2名、白川町より1名、C4Gより2名の13名が集まりました。学生の方々からはコロナ禍で大きくしくみが変動したころに卒業及び入学を経験しているので、とてもリアルな変化の話を聞くことが出来ました。
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付箋を使ってのブレーンストーミングも懐かしいですね。やっぱりリアルでのディスカッションはとてもおもしろいです。白川町の方がご用意してくださった、地元の白川茶を飲みながら議論を進めています。白川茶はとても美味しかったです。
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お昼ごはんは当日開催されていた地元のヒュッゲマーケットというイベントに参加して、地元の食材で作られたおいしいごはんを頂き、地元のイベントも体験しました。
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午後は会場に戻って情報共有と今後の進め方をディスカッションしました。次回は9月開催予定で、それまでにオープンデータのことやデータ基盤の学習をしつつ、どのような利用法が考えられるかのアイディア出しを各自の宿題としました。
年末に向けて、なにか面白いアイディアが出て、それを一つでも形にできたら良いなと考えております。

Code for Giin

Code for Giinの松浦真(秋田県五城目町)です。
秋田県では、2023年7月15日に豪雨に見舞われ、秋田市や私が暮らす五城目町でも大きな被害が出ました。秋田市では浸水箇所3万件を越え、五城目町でも約490戸が床上浸水となっています。
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五城目町の浄水場は1m以上浸水して機器が止まり町内は1週間の断水となりました。また、町職員自身も今回の水害で被災した人が多いため、復旧活動を進めていくことがとても困難でした。また町内には70ほどの集落が点在しており、各地域の情報が集約しづらい状況となっていました。
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これらの状況の中で、町内の起業家、経営者、シェフやカフェオーナーが集まり、チームを作り、五城目防災支援マップを作成しました。
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被災した箇所が点在するからこそ、その情報を1つのツールでまとめ、誰もがわかりやすく支援が必要な住居やエリアにたどり着けるようにするこのマップの作成は、緊急時だからこそより重要であり、作成したことによって、今後同様の被害が出たときに参考となる支援体制をログとして残しておくことも可能です。
このようなツールは平常時に準備しておくことはなかなか難しいですが、いざ有事となった際に、すぐにみなで使えるようにイメージしておくことが重要であると改めて感じました。
Code for giinの一員として、このようなマップ共有時に同時に編集を進めていくことができるITリテラシーを持つ町民との関係性構築や、議会内外での情報共有の進め方など、様々な課題や発見が見えてきています。
7月24日現在、まだ水道が通って2日目なので復旧がスタートしたばかりですが、今後もこのマップが有効活用されるように経緯を記録しておきたいと思います。
また、これらの情報を活用して民間中心のクラウドファンディングにも挑戦しています。
良ければご覧いただき支援いただけますと幸いです。
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Code for NPO

Code for NPOの戸川です。先月号、うっかり締め切りに間に合わず、書き損なってしまったので、今回は、2回分のご報告です。
6月は、19日(月)の夜に、NPOのためのIT相談会を開催しました。今回は、前半、ミニ勉強会でGoogle Workspace(Googleが提供するグループウェア)をNPOが活用するにあたっての導入方法、問題点などについて勉強した後、NPOのみなさんからのお悩み相談会を行うという初の試みでした。
GoogleWorkspaceを使う上でのアカウントの管理など、使い始めるまでの準備が大変でハードルが高い!というあるある話で盛り上がりました。
その後も、Chatworkで掲示板の予約投稿ができないか?とか、団体の情報リテラシーを高めるにはどうしたらよいかなど、様々なお悩みについて、話し合いました。
7月は、20日(木)の夜に「IT・デジタル人材のための社会課題勉強会#2」を開催しました。
第2回の今回は「精神障害者の地域生活支援」をテーマにしました。
この問題のガイド役として、和歌山でこの問題に取り組んでいる特定非営利活動法人ネオ理事長の山下さんをお呼びしてお話を聞きました。
精神障害者は1900年(明治33年)に制定された「精神病者監護法」により、地域社会から遠ざけられてきた歴史があります
2006年に施行された障害者自立支援法により、精神障害のある方が地域で当たり前に暮らせることが求められていますが、社会にはいまだ差別や偏見が根強く残っています
一方で、精神障害者の数は年々増えており、現在では392万人、30人に1人が該当します
このような状況の中で、精神障害者の地域生活を難しくしている要因はどこにあるのか?
山下さんから団体の取組についてのお話をお聞きした後、ワークショップで、その社会的な構造について、参加者それぞれの立場から色々探ってみました。精神障害者の方たちが地域で生活をするのに、何が壁になっているのか。取り巻いている課題について、活発にディスカッションしました。正解・不正解があるわけではなく、日頃は触れる機会があまりないこうした社会課題について、色々な人が考えていくことが大事だと思っています。山下さんの「本人の望むリカバリを手伝う」という言葉が印象的でした。あっという間の2時間でした。
次回は、8月30日(水)20時~22時で、「NPOのためのITお悩み相談会」を開催予定です。
NPO法人ネオ
https://neogr.jp/

Code for Kyushu

Code for Kyushu/Code for Sagaのうしじまです。
今回は、7月25日、Code for Kyushuで開催したイベント「オープンデータを使ってみよう」のレポートです。会場は、福岡市にある国の需要文化財赤煉瓦文化館の中にあるエンジニアカフェ。アーバンデータチャレンジの一環としての取組で、今回から新設されるBODIK賞にちなみ、改めてオープンデータ利活用について考えることと、BODIK APIの使い方を学ぶことを目的に開催しました。
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まずはじめに、UDC事務局の小俣さんから、オンラインでUDCの取組についてご説明いただいたあと、新設されたBODIK賞について、BODIKを運営するISIT(九州先端科学技術研究所)の上田さんから説明を受けました。
その後は、Code for Kyushuのうしじまから、改めてオープンデータについて考えてみることをテーマにお話しし、BODIK API開発者の平野さんから最新のBODIK事情について説明を受けました。UDCも今年10年目ですが、BODIKも10周年ということで、ODCS(オープンデータカタログサイト)だけでなく、ODM(オープンデータモニター)、ジオコーダーなどのBODIK Utility、BODIK APIなど進化を遂げています。これは、UDCをはじめ、各地でのシビックテック活動で使わない手はない!という提供内容になっています。
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それと、今回の取組は、Code for Kyushuのイベントとして取り組みました。やはり、データもコミュニティも連携が大事、ということで、これからは、九州連携をさらに意識して活動ができたらと思っています。そんな思いも込め、Code for KyushuのYouTubeチャンネルも作成し、早速イベントの様子をアップしています。
https://www.youtube.com/@CodeforKyushu
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10年前に取得した、code4kyushu.orgのドメインも、そろそろ使い時かも。

Code for Japan

UDCキックオフ

今月はUDCネタが多いですね!ということで、Code for JapanもUDCで時間をいただき、PRをさせてもらいました。
武貞さんからCCC U-22に150名以上の学生が参加しているという発表をしたところ、多くの人が驚いていました。その後、都知事杯オープンデータ・ハッカソンの宣伝もさせていただき、最後は11/25開催のCode for Japan Summitの告知も。皆さん、お待ちしております!
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都知事杯オープンデータ・ハッカソン

今年度、Code for Japanは都知事杯の事務局を担当しています。7月は4回、7月は6回(7日間)のイベント開催と私達の夏は完全に都知事杯一色です。
そんな都知事杯のエントリー締切が7/21にありまして、なんと参加者は600人超!ブリゲードの皆さんにも数多くエントリーしていただきました。
誰が都知事杯をとるのか。注目の審査会は9月と10月に開催されますので、注目です!

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