区民ワークショップ×Decidim 次期世田谷区基本計画策定に向けた取り組み

2023.07.31 | 活動レポート

6月3日「世田谷区立教育総合センター」にて、世田谷区の区民ワークショップが開催されました。Code for Japanスタッフの東からは『世田谷デジタルプラットフォームの紹介』と題して、市民参加型合意プラットフォームDecidimの活用方法を説明しました。

Decidim

 
このワークショップは、次期世田谷区基本計画策定に向けて開催されました。従来の意見募集の方法では数百人にとどまってしまうところ、Decidimというデジタル空間も活用しながらリアル会場での対話を行い、より多くの区民の声を反映していきたいという、保坂展人区長をはじめ区職員の皆さんの思い。ワークショップを通して、区民や行政との交流をもっと深めていきたいという区民の皆さんの声。企画・参加された皆さんの話しやすい場づくりへの想いや工夫がつまったワークショップについてレポートします。
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本ワークショップは、参加者の方々、グラレコ※担当メンバー、イベント運営担当者と区職員の方々、総勢40名以上が2階の研修室に集まり開催。保坂区長も参加者の意見を聞くために参加されました。
※グラレコとは、グラフィックレコーディングの略。議論されている内容を聞き取り、模造紙やホワイトボードに、文字情報だけでなく図解やイラストを用いてビジュアライズ(視覚化)すること。

この区民ワークショップの実施目的

  • 令和4年度区民検討会議の参加者及び公募区民等を対象として、次期基本計画(骨子)をテーマとしたワークショップを開催する。
  • 令和4年度区民検討会議の参加者に対して、計画の策定状況をフィードバックするとともに、公募区民を加えて、区民の視点で区に必要な取組等についての意見を聴取する。
  • 「世田谷区デジタルプラットフォーム」との連携を図り、プラットフォームの活用促進及びデジタル民主主義のさらなる推進のきっかけとする。
世田谷区基本構想(平成25年9月区議会議決)の実現に向けて平成26年3月に策定した世田谷区基本計画(平成26年度~令和5年度)は、令和5年度で最終年度を迎えます。
世田谷区では、新型コロナウイルス感染症の影響をはじめとして、大きく変化した社会状況を踏まえ、区制100周年を見据えた令和6年度を初年度とする新たな基本計画の策定に向け、検討を進めています。
ワークショップでは、以下の6つのテーマごとにチームに分かれ、目指すべき具体的な将来像や、その実現のために必要となる取り組みについて、参加者で意見を出し合いました。
  • テーマ1:子ども・若者が笑顔で過ごせる環境の整備
  • テーマ2:新たな学校教育と障害を通じた学びの充実
  • テーマ3:多様な人が出会い、支え合い、活動できるコミュニティの醸成
  • テーマ4:誰もが取り残されることなく生き生きと暮らせるための支援の強化
  • テーマ5:脱炭素社会の構築と自然の共生
  • テーマ6:安全で魅力的な街づくりと産業連関による新たな価値の創出
各チーム(テーマ)ごとに、前半は『基本計画で目指すべき具体的な将来像について』を考え、後半では『将来像の実現のために必要な取組みについて』を話し合い、その後各チーム代表者による発表と共有の時間を持ちました。
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テーマから見えてくる課題と、その課題に対する幅広いアイデアが話し合われました。区民や行政との交流を深めるための参加交流する時間や場を創出していきたいという意見が多くみられたのが印象的でした。

Decidimが市民対話の場にもたらす効果と、世田谷区での活用について

Decidimについて説明では、国内外での事例から様々な活用方法が広がっていることや、とりわけ国内では10代・20代の参加が見られることなどを紹介しました。そして、世田谷区における活用方法としては、今日のような対面での対話だけでなくDecidimを活用することで、今回参加できなかった別チームのテーマについての議論も継続して行っていきましょうと呼びかけました。
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保坂区長からは「バルセロナ市は160万人弱の規模で4万人が意見を出している。世田谷区は92万人なので2万人から意見が出てもおかしくない。ただし従来の意見募集の方法では数百人にとどまってしまう。Decidimというデジタル空間も活用しながらリアルな場に戻し、また区職員が区民と繋がる場を作ることによって、ワンストップでトライアンドエラーをくり返していくこともできるのではないか。」と、Decidim活用への期待と可能性についてお話いただきました。
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グラレコメンバーの方々

会場のワークショップでは、近隣在住のメンバー4名がグラレコを担当されていました(他オンライン担当)。ひとりで複数グループを担当されていた場面もあり、最後の共有時では、ディスカッションされていた方々が、どんな会話をされていたのかが分かりやすくまとめられていました。
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各グループごとの成果発表とグラレコの共有により、テーマごとの課題と解決策が鮮明にまとめられ、世田谷区の取り組みの中でも、記憶に残るワークショップとなったのではないでしょうか。
当日の発表の様子は、YouTubeにて公開されていますので、ぜひご覧ください!
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